新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を巡り、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査をすべきか、せざるべきか。1年前にはほとんど馴染みなかったはずの、バイオテクノロジー分野の検査であるPCRに大きな関心が寄せられている。専門家の間でも、その実施をめぐって見解が分かれており、経済の停滞への懸念が高まる中でもあり、議論百出の状況になっている。 こうした中、都内港区の東京慈恵会医科大学が集中的にPCRを実施できるセンターを設置した。そのコストパフォーマンス、スピードが圧倒的だ。同大学が設置した自前の「Team COVID-19 PCRセンター」では、1検体当たり実費700~800円で検査を行うことができる。検査依頼から完了までわずか半日だ。新型コロナウイルス感染症を対象とした保険適用の検査は最低1万3500円。日本全国で、PCRの所要日数が3~5日などと報告される中で、圧倒的なコストとスピード
抗体検査の研究結果について語る神戸市立医療センター中央市民病院の木原康樹院長=3日午後、神戸市中央区港島南町2(撮影・斎藤雅志) 神戸市民の約4万1千人に新型コロナウイルスの感染歴があると試算した神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)で3日、木原康樹院長が神戸新聞社の取材に応じた。PCR検査による感染者数の約600倍に相当。この試算を基にすれば死亡率や重症化率はかなり低くなり、木原院長は「緊急事態宣言の解除時期や方法に一石を投じるデータではないか」と語った。 同病院は、一般外来患者千人(救急や発熱外来を除く)から、別の検査目的で3月31日~4月7日に採取していた血液の抗体を調査。男性489人中16人、女性511人中17人が陽性で、全体の3・3%だった。年齢、性別を考慮して神戸市の人口に換算すると、4万999人に感染歴があることを示し、4月7日時点で同病院が把握していたPCR検査によ
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