東京では河川敷にサイクリングロード(*1)が整備され、首都圏のサイクリストに平日を含め、じつによく利用されている。なかでも多摩川は最も利用者が多く、ビギナーが多め。荒川が次によく利用され、下流域は多摩川と同様だが、中流から上流に向けては中・上級者が丘陵地帯や峠に練習に行くための通過に利用する。江戸川は多摩川や荒川に比べると、利用者が少なめとなっている。 このサイクリングロードについて、サイクリストがよく理解していないであろう事実は、そのほとんどすべてが“自転車歩行者専用道路”であるということである。自転車歩行者専用道路とは昭和45年に制定された「自転車道の整備等に関する法律」に規定されているもので、その名称に示されているように、自転車と歩行者が共用する道だ。歩行者の通行が認められていない自転車専用道路もあることはあるものの、それは全国的にみてもごくわずかである。 さらに、平成20年に道路交