松尾豊先生の『人工知能は人間を超えるか』という本の「おわりに」で以下のような記述がある。 『人工知能学会誌』の編集委員を10年くらい継続した頃に、副編集委員長にならないかと誘われた。 自分にはできないと辞退したが、再三頼まれて引き受けることにした。 2012年に編集委員長になり、普通のことを普通にこなせるかどうか心配だったが、みんなが自分を編集委員長にしたのだから、自分らしくいこうと思った。 『人工知能学会誌』なんて堅苦しい雑誌は研究者以外は誰も読まない。 25年以上の学会の歴史で初めて『人工知能』という名前に変え、表紙も変えた。 女性型のロボットが掃除をしている姿を描いた表紙は、思いがけず“炎上”した。 いささか思慮が足りなかった。 しかし、前に進みたいという気持ちは伝わったのか、いくつか声明を出し、反省する特集を企画するうちに騒ぎは収まった。 幸か不幸か、人工知能という言葉を多くの人が
