通貨ルーブルが急落したロシアでは食品の急激な値上がりが懸念されていて、政府は価格の上昇を抑えようと、民間企業の支援を通じて、主食のパンや乳製品などの生産能力の強化に乗り出しています。 このうち極東サハリンでは、地元政府の支援を受けて大手パン工場が生産量を増やすため、最新型の製造装置を導入しました。 地元政府は、設備投資にかかった日本円でおよそ2700万円のうち半分を負担していて、生産できるパンは1日当たり最大で12トンと、これまでよりも50%多く生産できるということです。 ロシアではこのほかにも、政府が酪農家に対し乳牛の購入資金を半額負担するなど、民間企業の支援を通じて、主食のパンや乳製品などの生産能力の強化に乗り出しています。 サハリン州のロザノワ副知事は「生産能力を増やし、食品の価格の値上がりを抑えていきたい」と話していました。