◇事件内容書き込み 診察を装ってわいせつ行為をしたとして準強制わいせつ罪に問われ、無罪が確定した福岡市内の男性医師(45)が、無罪判決後に匿名のブログで名誉を傷つけられたとして、インターネット接続業者(プロバイダー)に発信者情報の開示を求めて大阪地裁に提訴した。業者側によると、内容は既に報道されたものばかりで「権利の侵害が明白でない」と反論する。報道を基にしたブログが名誉棄損にあたるかが注目される。【日野行介】 医師は06年、診察を装い女性患者を撮影したなどとして準強制わいせつ罪3件に問われた。2件有罪、1件無罪とした福岡地裁判決に対し、2審・福岡高裁は09年5月、3件とも無罪とし確定した。訴状によるとブログは、自称「調査会社の社員」が匿名で開設。事件など自分の関心事を書き込んでいるが、2審判決当日、医師の実名を挙げて「わいせつ診療で逮捕~逆転無罪」とする見出しを掲載。「医療行為と称して患