長崎県議会の前議長の宮内雪夫県議(80)=自民=が同県知事選の応援演説で「原爆や水爆をたたきつけるような力で選挙を決めてほしい」と発言していたことがわかった。宮内氏は24日、会見を開き、「言葉の弾み。注意が足りなかった」と釈明し、「被爆者や県民に多大なご迷惑をかけ、深くおわびする」と謝罪した。 宮内氏が発言したのは23日夜、同県佐世保市であった自民党が推薦する現職の個人演説会。「(新顔を擁立した)共産党に対して一撃、二撃、三撃、もうこれ以上立ち上がることができないような、ドカーンと原爆や水爆をたたきつけるような力で選挙を決定していただきたい」と話した。 佐世保市を含む県北部の振興に現職が演説でほとんど触れなかったため、支持者を奮い立たせようと極端な表現を使ったという。宮内氏は会見で「強力な、ということの例えとして原水爆を持ち出した」と説明した。 長崎被爆地域拡大協議会(峰松巳会長)は24日