Access Accepted第352回:メジャーリーガーが作ったゲーム会社の顛末 ライター:奥谷海人 野球界に携わる人間にとって最大の栄誉である「殿堂」入りに,最も近い選手の一人と言われたカート・シリング投手がゲーム業界に乗り込んできたのは2006年,まだ彼が現役だった年だ。それから6年,起業当時から夢に描いていた理想のMMORPG「Copernicus」が世に出ることもなく,彼が作ったゲーム会社は破綻してしまった。それをどのように感じているのかは,本人にしか分からないことかもしれないが,今回はシリング氏の,起業から倒産までの6年間をまとめてみたい。 「不屈の闘士」のゲーム業界入り メジャーリーグファンなら知らない人がいないであろうカート・シリング氏。サンフランシスコに住む筆者は,新庄剛志元選手が地元のチームに所属していた2002年,ある試合を見に行ったが,そのとき相手チームの投手として
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