日本トンネル技術協会のフォトコンテストで、徳川弘樹氏が捉えた地下鉄トンネルの作品が最優秀賞を射止めた。従来の土木写真とは一線を画す独自の視点は、見る者に改めて構造物の美しさ、緻密さを伝えてくれる。この「トンネル・地下空間フォトコンテスト」は、日本トンネル技術協会が設立40周年の記念事業として開催。小・中学生から工事関係者まで広くアマチュアカメラマンの作品を募集したところ、全国から634点が寄せ
見た目はバスながら、電車のように走行するトロリーバス。現在の日本では「立山黒部アルペンルート」に残るのみです。なぜそこにだけ走っているのでしょうか。そこには黒部の歴史と多くの不思議がありました。 かつては広く走っていたトロリーバス 電車のように、空中へ張られた架線から電気を取り入れ、走行するバスがあります。「トロリーバス」です。日本でもかつて東京都営、大阪市営などのトロリーバスが各地で活躍していました。しかし運行の自由度が高い、架線などの設備が不要といったメリットがあるディーゼルバスの台頭とともに、姿を消していきます。 そんなトロリーバスが現在でも日本で唯一、ある場所で生き残っています。黒部ダムや、標高2500m近い北アルプスの山々を越え、長野~富山間を結ぶ「立山黒部アルペンルート」です。 架線からトロリーポールで電気を取り入れ、モーターで走る関電トンネルトロリーバス(2015年9月、恵
夜行急行「はまなす」の廃止が決定しました。座席車と寝台車を混結した昔ながらの客車急行が、2016年3月のダイヤ改正でついに姿を消します。「廃止」は既定路線で発表に驚きはありませんでしたが、筆者は正式発表の少し前に、一足先にお別れ乗車してきました。 2010年にはガラガラで 急行「はまなす」は、青森~札幌間を走る夜行列車です。1988年の青函トンネル開通ともに登場しました。運行開始当初は座席車のみの客車急行でしたが、1991年にB寝台車の連結を開始、1997年にカーペットカーも導入して、ほぼ現在の形になりました。 率直な話をすると、筆者は「はまなす」に強い思い入れがあるわけではありません。札幌在住でも青森在住でもない筆者は、「はまなす」を使う機会はそれほどなかったからです。 筆者だけでなく、夜行急行がたくさんあった時代には、「はまなす」は数ある急行列車の一つにすぎず、特に目立つ存在ではなかっ
いすみ鉄道のようなローカル線は、鉄道会社といっても零細企業です。 こういう小さな会社は、社長が何を考え、どういうポリシ―や方向性で進んでいるのかを皆さまに直接お伝えし、ご理解いただくことが大切だと考えています。 このブログでは、地元の情報やイベントなども併せて、「いすみ鉄道の今日」をお伝えいたします。 どうぞお付き合いくださいますようお願い申し上げます。 おとといは私の大好きな宮崎県の日豊本線の話をしました。 電化前の日豊本線は、今、JR東日本で復活したC6120をはじめとする大型蒸機機関車がたくさん走っていて、それはそれは、東京の少年にとっては憧れの場所でした。 だから、中学生だった私は、時刻表を見ては、妄想ばかりの毎日だったわけですが、私にとって憧れの場所と言えば山陰本線もその一つ。私は山陰本線が大好きで、日豊本線と並んで憧れの対象でした。 この間、山陰中央新報という新聞の取材を受けた
JR東日本とJR北海道は2015年9月16日、来春の北海道新幹線開業に伴い上野~札幌間を結ぶ寝台特急「カシオペア」の運行を取りやめると正式に発表した。 解説記事:北海道新幹線、来春3月26日開業 夜行列車「カシオペア」「はまなす」は廃止へ 寝台特急「カシオペア」は1999年にデビュー。シルバーに5色のラインが入った外観の12両編成で、客室は全室A寝台個室。 現在、上野~札幌間を週に3往復程度運行している。 また、青森~札幌を結ぶ夜行急行「はまなす」、新青森~函館を結ぶ特急「スーパー白鳥」「白鳥」についても北海道新幹線開業に伴い運転を取りやめることを正式発表した。 なお、新幹線開業4日前の2016年3月22日未明に「地上設備最終切替」を行うため、3月25日までの4日間は青函トンネルを通るすべての旅客列車を運休する。 解説記事:北海道新幹線、来春3月26日開業 夜行列車「カシオペア」「はまなす
首都高速道路は6月20日、中央環状線山手トンネルにおける温度上昇抑制対策として、ミスト噴霧を実施すると発表した。 山手トンネルでは、夏季にトンネル内温度が高くなることから、一昨年より、温度上昇抑制対策として、積極的に外気をトンネル内に導入する換気運転とあわせて、本線内にミスト噴霧を実施している。今年は、新たにミスト噴霧する範囲を拡大し、6月(一部は7月)より10月まで実施する。 ミスト噴霧実施期間中はトンネル上部より、通行の妨げにならないようミスト噴霧を行うが、トンネル内の風の影響等で路面近くまでミストが降りてくる可能性もある。 首都高速道路では、規制速度を守って安全運転にて通行するよう、ドライバーに協力を呼びかけている。 《纐纈敏也@DAYS》
JR東京駅の北側の地下に、長さ50メートルの巨大な空洞が残されているのが確認されました。およそ50年前に計画された地下トンネルの一部とみられますが、これまで使われたことはなく、どこにあるのかが分からなくなっていました。 この付近の地下を管理している東京メトロによりますと、昭和40年ごろに、当時計画のあった地下自動車道路の一部として掘られたとみられますが、一度も使われたことはなく詳しい資料も残されていないということです。 空洞にはもともと出入り口が作られておらず、長い間、誰も実際に中を確認できませんでしたが、東京メトロによりますと、平成13年に穴を開けて安全性などを調査したという記録が残っているということです。しかし、その際にどこに穴を開けたかは記録されておらず、再び中に入れない状態となっていました。 東京の地下の開発に詳しい東京メトロの丸山茂さんは「ずっと入り口が分からなくなっていたので、
京王井の頭線の渋谷~駒場東大前間にあるトンネル内で、7月18日から携帯電話の使用が可能になります。 渋谷駅からトンネルが続く井の頭線 2015年7月16日(木)、京王電鉄とNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは7月18日(土)の初電から、京王井の頭線の渋谷~駒場東大前間(1.4km)にあるトンネル内で、携帯電話サービスの提供を開始すると発表しました。 京王井の頭線は渋谷~吉祥寺間の12.7kmを結ぶ(2013年11月、恵 知仁撮影)。 これにより事故や災害などの異常時、トンネル走行中でも情報収集に携帯電話を活用できるとのこと。 井の頭線の渋谷~駒場東大前間にはトンネルが2カ所存在しており、途中の神泉駅は、ほぼトンネルのなかにホームがあります。 【了】
4月3日に青函トンネル内で発生した特急「スーパー白鳥」のトラブルについて、JR北海道が現時点で判明している調査結果と推定原因を明らかにしました。モーターを冷却した排気によって、異臭や発煙が助長されたと考えられています。 苗穂工場で継続検査へ 2015年4月3日(金)夕方、青函トンネル内を走行中の特急「スーパー白鳥」34号から火花が出ているのを車掌が確認し、乗客が旧竜飛海底駅へ避難するというトラブルがありました。 それから5日が経過した8日(水)、この時点で判明している内容をJR北海道が明らかにしました。 トラブルが起きた「モハ788-202」の写真(画像:JR北海道)。 JR北海道によると、トラブルについて4日(土)から函館運輸所で調査を続けており、その結果、モーターに電気を送る太さ約18mmの電線が焦損していたことが判明。またモーターも熱で変色していたほか、モーターを冷やした排気が通るゴ
青函トンネル内で特急「スーパー白鳥」から煙が出て、乗客が旧竜飛海底駅へ避難しました。この旧竜飛海底駅は元々、青函トンネルの緊急避難場所として設置されたもので、非常用のトイレやベンチなども用意。今回のトラブルで、その機能が利用された形です。 青函トンネルの安全対策として設けられた旧竜飛海底駅 2015年4月3日(金)の夕方、函館発新青森行きの特急「スーパー白鳥」のモーター付近から煙が出て、乗客が青函トンネル内の旧竜飛海底駅へ避難したとNHKなどが伝えました。 この旧竜飛海底駅は、万一の際に避難所や消火の拠点として利用することなどを目的に設置された「竜飛定点」を、トンネル見学用に「竜飛海底駅」として開業させたものです。しかし青函トンネルに北海道新幹線を通すことから、2014年3月をもって「竜飛海底駅」としては廃止されました。 旧竜飛海底駅には避難時の利用を想定したベンチや便所が備えられている(
2015年3月14日の北陸新幹線金沢延伸開業に伴い、消えていくものもあります。なかでも在来線特急「はくたか」の引退は大きく、今後その列車と同じ体験をするのは難しいかもしれません。在来線最速の列車であり、車内の気圧が急激に変化するといった、その列車ならではの特徴があるからです。今回、実際に「はくたか」へ乗車してその速さを体感し、車内の気圧がどのくらい変化するのか計測してきました。 日本最速列車の引退 2015年3月14日に北陸新幹線が金沢駅まで延伸開業することに伴い、「経験するならいまのうち」なものがいくつかあります。在来線の特急「はくたか」は、そのひとつです。 特急「はくたか」に使われる車両には、写真の赤い北越急行車のほか、JR西日本の車両がある(2008年12月、恵 知仁撮影)。 特急「はくたか」は越後湯沢駅と富山駅、金沢駅方面を連絡する列車で、越後湯沢駅で接続する上越新幹線と連携。首都
笹子トンネルの謎 完全版~読者様より反響のお手紙を頂きました(2003-03-01) 笹子トンネルの休日の車線規制に憤った経験のある全ての方に捧げる 笹子トンネルの謎 当サイト管理人 中央自動車道に笹子トンネルというドライバー泣かせのトンネルがある。いや、ドライバーだけではない。その家族だってうんざりだ。 ただでさえ、週末の中央自動車道の混雑は目に余るものがあるというのに、あろうことかこの笹子トンネルというやつは、「トンネル内の渋滞をなくすため」と称して休日はトンネルの手前で車線規制を行うのだ。トンネルの手前で車線を一つに絞り、トンネル内では2車線に戻すため、トンネル手前は大渋滞だが、トンネル内はカールルイスも全力疾走が可能なくらいにすいている。 私はこれをやられる度に、いつも思うことがある。「なぜ、トンネル内で渋滞すると困るのだろうか」ということである。理由がさっぱり
【レポート】なぜ地下鉄で携帯電話が使えるの? 東京メトロ全線エリア化の理由と経緯とは マイナビニュース 3月22日(金)18時10分配信 ●東京メトロのエリア化の秘密を紹介 東京メトロのトンネル区間全線で、携帯電話の利用が可能になった。有楽町線・副都心線の小竹向原駅から千川駅間は、立体交差化によって連絡橋を設置しているため、エリア化が遅れて2016年度中になるが、それ以外の区間は、3月21日の正午から、全区間で利用できるようになっている。このトンネル区間エリア化は、どのように進められたのだろうか。 ○地下鉄のエリア化、まずは駅構内から 地上を走る鉄道とは異なり、地下鉄では地上の基地局の電波が届かないため、携帯電話のエリア化を進めるにあたり、新たに電波を発する基地局を設置する必要がある。 駅構内では、1つ1つの駅に基地局を設置するのではなく、各社の基地局から共通の光伝送装置を経由し、
死者9人を出す大惨事となった中央自動車道・笹子トンネルの天井板崩落事故。現場検証でつり金具やボルトの一部に腐食が確認されるなか、「接着系あと施工アンカー」の劣化が事故の原因として浮上している。天井板などをつり下げるための接着系アンカーの長期引っ張り荷重による限界耐力を把握するのは難しく、経年変化を考慮した設計法はいまだ確立していない。接着系アンカーはコンクリートに埋まっており、点検でも盲点になりやすい。今回の事故は、接着系アンカーの設計法や維持管理に一石を投じそうだ。
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