UXデザインの文脈では、「UXとUIは違う!」という話をよく聞きます。 確かにUI(ユーザーインターフェース)はプロダクトの操作や見た目を中心とする要素であり、UX(ユーザーエクスペリエンス)はそれよりも広い「ユーザーが得る総合的な体験」を含む概念です。 とはいえ、なぜこれほどまでに混同が生じるのか――。 そこにはただ単純に「用語が曖昧だから」という理由だけでなく、「サービスとプロダクトは延長線上ではなく、次元が異なるもの」という大前提が理解されていないからなのではないでしょうか。 本稿では、この「サービスとプロダクトの違い」を深く掘り下げることで、UIとUXの違いを明らかにします。 そして、サービスデザインやSDL(Service-Dominant Logic)の視点から、「サービスとは何か」「なぜサービスを本質的に理解することが重要なのか」を考えます。 UXとUIの混同まず、よくある説