「どいつもこいつも馬鹿だからさ。潰れて当然なんだよ、こんなくそ銀行、悪いけど。遅いぐらいなんだ、もっと前に潰れるべきだった。ゴミだよ、この銀行は。ダイナマイト爆破かなんかしてブルドーザーで片した方が良い」 北海道拓殖銀行が破綻した1997年、本部前で取材に応じた若手社員がテレビカメラに向かって言い放った発言がこれだ。自分の勤務先が潰れたとき、ここまでキッパリ言い切れる人はいないだろう。 このロックすぎる発言は、ドキュメンタリー番組「破綻の爪痕~拓銀崩壊から1年~」(札幌テレビ放送)に収録されたもの。今でも「言ってみてえ」「本当に格好いい。あんな態度で退職届叩きつけてみたい」などと語り継がれている。 この発言をした「本人」を名乗る人物が、なんとツイッターにいた。アカウント名「哀愁の騎士 (旧 哀しみの貴公子)」さんだ。2021年9月16日にZoomで取材すると、風貌も話し方も当時とほぼ変わら
