――光村図書の国語教科書4年上巻に「動いて,考えて,また動く」という説明文を書きおろしていただきました。 「動いて,考えて,また動く」では,わたしが最高の走りを目ざして,自分でも走り,コーチとして教えてきた経験の中で考えたことをまとめてみました。 高校のとき,当時取り組んでいた走り方に疑問を感じ,試行錯誤を重ねて,自分に合った走り方を見つけ,それがいい記録に結び付きました。その経験がきっかけになり,その後の競技人生,コーチとして他人に教えるうえで,自分にとって最高のものを実現するためには,「まず動く,そして考える」ことが大切だということを訴えたかったのです。 自分なりの工夫は,「まず動く」ことなしにはありえません。まず,自分から積極的に動いてほしい。そして,成功や失敗を繰り返しながら自分にしかできない方法を見つけ出していってほしい。「動いて,考えて,また動く」には,こんな思いを込めました。