上海交通大学が2024年8月末に発表した、変換効率20.8%(認定値は20.1%) のOPVの素子構成(出所:上海交通大学の資料に日経クロステックが加筆して作成。D18-Clは英Ossila) 同大学およびその論文によれば、面積が5.2mm2の小セルで変換効率が20.8%だった。ただし、第三者機関による測定では、20.1%と認定された。実は、同大学の発表の約2カ月前の2024年6月には、中国・中国科学院 寧波材料技術工程研究所がOPVセル作成後の初期データとして20.2%を達成したと報告している。ただし、セルが安定化した後の値は18.42%だった。第三者機関による認定値で20%を初めて超えたのは、やはり上海交通大学の方だったと言える。 層ごとの成膜に先祖返り この上海交通大学のOPVで用いられている有機半導体材料は市販品とみられ、特別な工夫はしていないもようだ。20%超えを達成したポイント
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