気象庁は10日、三陸沖を震源とした7日の地震の規模を当初のマグニチュード(M)7・3からM7・4に修正したと発表した。 地震計の記録などを詳しく解析した。また、海のプレート(岩板)が陸のプレートの下に潜り込む日本海溝の東西で、複数の断層が動いて発生した可能性があるとの見解を示した。 今回の地震は当初、海溝の沖合(東側)で地殻が引っ張られて断層が上下にずれたと考えられていたが、斎藤誠・地震情報企画官は「(そのような)単純なアウターライズ型地震ではない可能性がある」と話した。地震波の波形や余震の発生状況などから、海溝の東側の断層が押し合う力でずれた後、その影響で陸寄りの西側の断層では引っ張り合う力が働き、より大きなずれが発生したとみられるという。連続して起こったため、気象庁では一つの地震として記録した。