2日午後3時53分頃、航空自衛隊築城基地(福岡県築上町)所属のF2戦闘機2機が、同基地の西約200キロの九州沖の洋上で飛行中に接触した。垂直尾翼とミサイルランチャー(発射装置)の一部が破損して落下した。2機は自力で飛行して基地に戻り、操縦士2人にケガはなかった。周囲の被害も確認されていない。空自が原因を調べている。 空自によると、2機はいずれも1人乗りで、当時、他の2機と共に対戦闘機訓練を終えて基地に戻る途中だった。空中で接近し、操縦士が目視でお互いの機体の異常の有無を確認する「相互外観点検」を行っていた際、1機の垂直尾翼と、もう1機の左主翼下のミサイルランチャーの先端が接触したという。2機は緊急事態を宣言し、午後4時半までに同基地に緊急着陸した。ランチャーが破損した機体は、ランチャー横の外装燃料タンクにも擦り傷があった。ミサイルは搭載していなかった。 相互外観点検の際に各機体が保つ距離は