生命保険大手4社が、保険金不払い問題発覚後の2006〜10年に自民、民主両党の国会議員ら計62人の飲食接待費として計約650万円を支出したり、第一生命が07年度に国会議員44人側のパーティー券を計1千万円以上購入したりしていたことが分かった。生保側がこの時期、金融庁の行政処分での有利な取り扱いを議員に働きかけた疑いも判明。生保業界の政界工作疑惑が浮かび上がった。 日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命の大手4社の接待先には、金融関係の審議を行う衆院財務金融委員会や参院財政金融委員会の国会議員らが含まれていた。国会担当の大手銀行幹部は「財金委の所属議員を金融業界が接待することは、特定の趣旨を持ち、不正行為につながると疑われるので避けている」と指摘した。 生保の不払い問題は、05年2月に明治安田生命で不適切な不払いが大量に見つかった後、各社で相次いで発覚。金融庁が07年2月、全38社に