放射能濃度を測るため飛灰のサンプルを採取する検査機関の職員=北九州市門司区で2012年5月25日、内田久光撮影 宮城県石巻市の震災がれきを試験焼却し、放射線量などを測定している北九州市は28日、放射性物質が最もたまりやすい粉状の飛灰(ひばい)の放射性セシウム(CS)濃度が、1キロ当たり最大34ベクレルだったと発表した。国が定めるがれきの処理基準(同8000ベクレル以下)や、100ベクレル超を放射性廃棄物とする原子炉等規制法の数値を大きく下回った。北橋健治市長は「人体や農産物に影響はなく、安心できる結果」と述べた。 【反対運動も】震災がれき:搬入めぐり妨害の2人を逮捕 北九州市で これで試験焼却に伴う放射線量などの測定はほぼ終了した。すべて受け入れ前か基準値を大幅に下回っている。市は31日の有識者検討会で受け入れの是非をはかる。 市は23〜25日の3日間、市内の二つの焼却施設で石巻市か