アメリカの大手製薬会社ファイザーとアイルランドの製薬会社アラガンは、合併することで合意したと発表し、実現すれば医療用医薬品の分野で世界最大手の企業が誕生することになります。 ファイザーは、性機能改善薬のバイアグラなどで知られ、アラガンは、点眼薬や美容医療などに強みがあるとされています。イギリスの調査会社によりますと、両社の去年の売上高を合わせると、日本円にしておよそ6兆8400億円で、スイスのノバルティスを抜いて医療用医薬品の分野で首位になり、合併が実現すると世界最大手になります。 ファイザーなど大手製薬会社の間では、主力の医薬品の特許切れによる収益の減少を補うため、合併や買収によって企業規模を拡大する動きが活発になっていて、売上高で大きく水をあけられている日本の製薬会社の戦略にも影響を与えそうです。また、ファイザーは、合併によって、拠点をアメリカよりも法人税率が大幅に低いアイルランドに移