50歳頃から「歩行能力」に衰えが出始める あなたは「自分がどんな歩き方をしているか」を知っているだろうか。自分の歩いている姿を自分で見ることは、めったにない。「普通の歩き方をしている」と思っている人も、意外と改善点は多いものだ。ウォーキングの健康効果を十分に得るためにも、理想的な歩き方を習得しよう。 早速「理想的な歩き方」の方法を見ていきたいところだが、最初に知っておきたい大事なことがある。「50歳頃を境に足の形や歩き方が変わる人が増え、歩行能力が落ちてくる」という事実だ。何も意識しないでいると、20代や30代のような歩き方が、50歳頃を境にできなくなっていくのだ。 この事実は、アシックススポーツ工学研究所が、3次元足形計測機や歩行姿勢測定システムなどで収集した膨大な足形・歩き方データを分析して判明したもの。頭、肩、腰、腕、肘、太もも、膝など、36項目にわたる全身のさまざまなパーツごとに、