会話・趣味・幸福感…脳に働く「3つの刺激」 年齢を重ねれば、脳のパフォーマンスが衰えてくるのは仕方がないこと──もの忘れをすることが多くなったり、人の名前がとっさに出てこなかったり、集中力の低下を実感したりすると、そんな諦めを抱きがちだ。しかし、脳の発達や加齢のメカニズムを研究する東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之氏はこう断言する。 「脳には『可塑性』と呼ばれる変化し続ける力があります。中高年からでも、高齢になってからでも、脳機能の維持向上につながる生活習慣を心がけ、脳に適切な刺激を与え続けることで、低下したパフォーマンスを改善したり、『脳力』を高めたりすることは不可能ではありません」 瀧氏らの研究所をはじめとする国内外の様々な研究報告によって、脳を若く保つために重要なポイントは6つあることが分かっている。運動、食事、睡眠、会話・コミュニケーション、主観的幸福感、趣味・好奇心だ。 前回 脳
