神奈川県横須賀市の京急線・追浜―京急田浦駅間のトンネル付近で24日深夜に起きた特急電車の脱線事故で、不通が続いていた金沢八景―逸見駅間が27日午前7時25分、事故から約55時間半ぶりに上下線とも運転を再開した。 トンネル内で脱線した車両の撤去が全て完了した。事故現場付近は当分の間、時速30キロの速度規制を続ける予定で、平常ダイヤに戻る見通しは立っていない。 バスによる代行輸送などで不便を強いられてきた通勤客は、ようやくの運転再開にほっとした様子。ただ、土砂崩れへの不安や、京急側の対応に不満の声も聞かれた。 京急田浦駅から電車に乗った横須賀市の男性会社員(59)は「朝のうちになんとか復旧して助かった」と話し、都内の勤務先に向かった。 電車内では、土砂崩れ現場を眺める乗客も多く、同市の男性会社員(42)は「フェンスなどで補修はしてあるが、大きな岩が落ちてきたら耐えられるか不安な状態に見えた。ほ