記者会見で、政治資金パーティー券のノルマ超過分のキックバック(還流)について説明する谷川弥一衆院議員=長崎県大村市で2024年1月22日午後4時18分、高橋広之撮影 「大臣になれなかったんだから、(派閥から)大事にされていないんだよ」 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)は22日、議員辞職願を提出した後に開いた長崎県大村市での記者会見で、そう恨み節を述べた。谷川議員の関係者は「大臣になるために派閥のパーティー券販売に汗を流したのに、議員を辞めることになるなんて……」と語る。 谷川議員は2003年の衆院選で初当選し、7期務めた。07年に農水政務官、12年に副文部科学相に就いたが、その後も大臣には任命されなかった。当選同期が閣僚ポストに就く中、「出世レース」から取り残された。 関係者によると、…