◆明治安田生命J1リーグ第9節 神戸1―2川崎(28日・ノエスタ) 川崎は敵地で神戸に2―1で勝利。MF中村憲剛や守田英正ら主力をけがで欠く中で今季初の3連勝を飾った王者を、田中雄己記者が「読み解く」。 試合後のスタッツに違和感を覚えた。川崎の総走行距離は109・842キロで、今季初めて相手を上回った。さらにボール支配率は4割程度。15年の風間体制から川崎を見てきたが、記憶にない展開だ。鬼木達監督(45)は「ボールを握るという意味では難しかったが、相手をよく分析してくれた」と総括した。 川崎は正確でテンポの良いパス回しで相手を走らせてゴールに迫る。必然的にボール支配率が高くなり、走行距離は相手を下回る。多くのけが人を抱える今季は開幕から9試合全てで先発メンバーが異なるが、そのスタイルは貫いてきた。 疲労を考慮してキープレーヤーのMF家長を休ませたこの日、かじを切った。相手はMFイニエスタを