自民、敗北にショック=自主投票の公明に不満も−名護市長選 自民党は総力戦を展開した沖縄県名護市長選の敗北にショックを受けている。同時に、県本部が自主投票で臨んだ公明党への不満も漏れた。 自民党は同市長選を、米軍普天間飛行場(宜野湾市)を円滑に移設するため「負けられない選挙」(幹部)と位置付け、石破茂幹事長や小泉進次郎内閣府政務官らを送り込んだ。しかし、結果につながらず、今年最初の重要選挙でつまずいた。幹部の一人は19日、「少なからず政権への影響はある」と指摘した。 党本部や首相官邸サイドは選挙戦終盤まで、組織票を持つ公明党に繰り返し協力を要請した。しかし、同党執行部は、県本部が求めた自主投票の方針を保留にして「時間稼ぎ」をするだけで、動かなかった。支持母体である創価学会の婦人部に移設反対の声が根強く、配慮せざるを得なかったからだ。党関係者は「支持者に移設推進派への投票を指示できなかった