地球温暖化による海水温の上昇や、魚やウニの食害によって、海藻がなくなる”磯焼け”。 海藻を食べる貝やそこを住みかとする魚がいなくなり、海の砂漠化ともいわれています。いま九州だけでなく、全国の海で起きていて、漁業や生態系への影響が心配されています。 こうした中、長崎県壱岐市では"磯やけ”から海藻の森を回復させようという取り組みが行われ、全国から注目を集めています。 (福岡放送局カメラマン 館岡篤志) 壱岐市南西部の大島周辺 今年5月中旬、壱岐市などによる海藻の調査が行われました。水中ドローンを使って船の上から海底を観察し、海藻の種類や分布状況を調べます。壱岐市の南西部の海岸では、海藻がかなりの広範囲で生い茂っている様子が見られました。しかし、実はこの場所は3,4年前まで、”磯焼け”によって海藻が全くなかったといいます。いったいこの海で何が起こったのでしょうか。 壱岐市などによる海藻調査 「水