「2番最強打者説」 セイバーメトリクスを少しでも齧ったことのある人なら一度は聞いたフレーズだと思います。小技に長けた、いわゆる「嫌らしい打者」を2番に置くべしとする従来の考え方と違って、2番打者は高い確率で出塁したり、出塁した1番打者を自分で返すことのできる強打者が最適とする考え方です。この場合、バントは相手に無駄にアウトを与える手段として採用されません。 MLBではこの考え方が徐々に浸透しつつあり、全チーム平均のOPSを打順別で取ると、最も強力な打者は3番、次に強力な打者は4番、その次に強力な打者は2番に置かれているそうです。ヤンキースが2番にジャッジを置いたり、エンゼルスが2番にトラウトを置いたりしだしたことを考えると、2番の平均OPSは今後更に高まることが予想されます。 一方、NPBでは日ハムの大田泰示などの僅かな例外を除けば未だに2番に小技を使える選手を置くことに固執する傾向があり