「米大統領に原爆投下を謝罪させてみせる」と豪語したカリスマが、法廷で説教に耐える姿を、“信者”たちは想像できただろうか。海外企業の未公開株について無登録で出資を募ったとして金融商品取引法違反(無登録営業)罪に問われた、投資顧問会社「サンラ・ワールド」元実質経営者の男性被告(73)の初公判。弁士として名声をはせた被告が、女性検事の一喝に、沈黙した。(時吉達也) 被告は「時事評論家」の肩書で活動し、多数の講演を行う傍ら「またもやジャパン・アズ・ナンバー1の時代がやってくる」「日本がアメリカと世界を救う!」など多数の著書を出版。愛国心を刺激させる発言とともに、「世界的ヘッジファンドの親玉は友人」と金融のスペシャリストであることを強調、投資顧問業で多くの顧客を獲得してきた。 しかし、近年は投資者との間にトラブルが急増。今回の事件では、カナダのIT企業について「第2のマイクロソフトになる」「上場すれ