安倍晋三首相は、参議院選挙の応援演説で「多くの企業でボーナスが上がります。7%。これは、あのバブル時代に匹敵する伸び率です」(福島県での第一声)と言って、それを「アベノミクス」の実績として宣伝しています。これを聞いた国民から「そんな実感はない」という疑問の声が寄せられています。 増は自動車とセメントだけ 安倍首相の発言の根拠は、5月30日に経団連が発表した「2013年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況」の数字です。確かに、経団連の発表数字は昨年に比べて金額で5・8万円、率にして7・37%増となっています。しかし、表をよく見ればわかるように、大きく伸びているのは自動車とセメントだけで、他の業種は微増またはマイナスです。 自動車業界は、昨年度、エコカー減税などによる国内販売の好調さに加えて、円安で海外からの収益が円表示で増加したことなどにより、軒並み業績を上げました。この結果、トヨタ、ホ