ベンナー氏は1968年にドイツ西部のアーヘンに生まれた。2015年からIGメタルの第2会長を務め、独BMWと独コンチネンタルの監査役も務める。 ドイツ最大の企業で、世界の自動車会社でも最大級のフォルクスワーゲン(VW)の従業員代表のトップも初の女性が就いている。21年に、VWの監査役でもある労働評議会議長となったダニエラ・カヴァロ氏だ。 ドイツの自動車産業の従事者にとって、大きなテーマがEVシフトだ。EVはエンジン車に比べて部品点数が少ないため、生産に必要な従業員数が従来より減少すると見られている。そのため、当初はIGメタルやVWの従業員代表は、EVシフトが大規模な人員削減を招くとして強い懸念を示してきた。 実際、「『EVリストラ』、独部品会社が震源地に エンジン生産縮小が直撃」で取り上げたように部品メーカーにおいては人員削減が増えている。欧州自動車部品工業会(CLEPA)は21年12月、
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