【読売新聞】 【エルサレム=船越翔、ワシントン=淵上隆悠】イスラエル紙タイムズ・オブ・イスラエルは10日、複数の関係者の話として、イスラエル軍がシリアとの国境にあるゴラン高原の緩衝地帯を越え、首都ダマスカスの南西約25キロ・メートル
2011年以来のシリア紛争は、シャーム解放機構(旧称:ヌスラ戦線。シリアのアル=カーイダ)が配下の外国起源のイスラーム過激派諸派とともにダマスカスを制圧したことで大きな転機を迎えた。ここまでの展開は、一見すると「悪の独裁者」を打倒した「革命の成就」である。しかし、「革命成就」の主力が外国起源のイスラーム過激派だということは別に筆者による悪意に満ちた誹謗中傷ではなく、当のイスラーム過激派諸派自身が大喜びで自らの「活躍ぶり」を宣伝する動画や画像を発信してくれているので、そうした事実を裏付ける資料(たくさんあって見るだけで1日が吹っ飛ぶので、ここでは写真1と写真2を挙げるだけにしておく)は別に難しいことをしたり、一生懸命頭を使ったりしなくても手に入れることができるだろう。また、かつて「アラブの春」と呼ばれる政変がアラブ諸国を席巻した際、報道機関・各国政府の担当者・研究者の多くが「革命成就」に興奮
アメリカ政府はアサド政権崩壊を歓迎する一方、シリアにおける政治空白がISなどの活性化を促しかねないことを警戒している。その一方で、欧米各国の政府はあまり触れないが、ダマスカスを陥落させた反政府軍そのものもシリアの不安定要因になり得る。反政府軍の中核を占めるイスラーム主義者はマイノリティや女性に対する迫害・攻撃の前科があり、欧米からもテロ組織とみなされているからである。 歓喜の一方にあるリスクと不安定 シリアでのアサド政権崩壊に、欧米各国の政府は概ね歓迎した。 例えばシリアを「テロ支援国家」に指定してきたアメリカの場合、ジョー・バイデン大統領は「長く苦しんできたシリアの人々がよりよい将来を築くための歴史的機会」と評価した。 実際、アサド政権のもとでは人権侵害が横行していた。そのため、反政府軍のダマスカス制圧後、収容されていた数多くの政治犯が解放され、各地で歓喜の声があがったことは不思議ではな
シリアで政権を「打倒」し、同国の領域の広範囲の支配権を奪取した勢力の主力は、シャーム解放機構を名乗り、外国起源の諸派も従えるイスラーム過激派です。彼らは何者で、これからのシリアはどうなるのでしょうか? ココがポイントしかし、次に何が起こるのだろうか。HTSはイスラム武装組織アルカイダにルーツをもち、暴力の歴史もある。 出典:BBCNEWS JAPAN 2024/12/9(月) アメリカと国連はいずれも、HTSを依然としてテロ組織として指定している。 出典:Business Insider 2024/12/9(月) シャーム解放機構の統治の方針や志向が「イスラーム国」やターリバーンと何か違うということは難しい 出典:Yahoo!ニュース「イスラーム統治」がもたらす白黒の世界 2023/8/11(金) エキスパートの補足・見解シャーム解放機構は、イドリブ県などを占拠している際も「救国政府」なる
トルコのエルドアン大統領(写真)は9日、シリアと接するヤイラダギ国境検問所を開放することを明らかにした。11月撮影(2024年 ロイター/Pilar Olivares) [アンカラ 9日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は9日、シリアと接するヤイラダギ国境検問所を開放することを明らかにした。シリアのアサド政権崩壊を受け、現在受け入れている数百万人のシリア難民の安全かつ自主的な帰還に対応する。 エルドアン大統領はアンカラでの閣議後、国境付近での戦闘を背景に2013年以降閉鎖されていたヤイラダギ国境検問所を「渋滞防止と交通緩和のために開放する」と表明。難民の帰還については「受け入れ国としてふさわしい方法で自主的帰還の手続きを管理する」と述べた。
欧州諸国は9日、シリア難民の申請受け付けを追って通知があるまで保留にした。写真はシリア反体制派の戦闘員。ダマスカスで同日撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir) [ベルリン/ロンドン 9日 ロイター] - 欧州諸国は9日、シリア難民の申請受け付けを追って通知があるまで保留にした。英政府報道官も、シリア難民申請に関する決定を一時停止すると発表した。 現在100万人近いシリア難民を受け入れているドイツの内務省は、シリアの政治情勢がより明確になるまで亡命申請を処理しないと発表。ノルウェーやオーストリアなどもシリア難民受け入れの一時停止を発表しており、フランスも近く同様の発表を行う方針。
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