今回は『インハンド』をレビューします。右手が義手の寄生虫専門科学者(天才で変人)が病気に関わる難事件に立ち向かう、骨太ガチンコな医療ミステリー漫画です。著者は朱戸アオ(あかと・あお)さん。医療監修はヨシザワアキラさん。当初は講談社「アフタヌーン」での短期集中連載で、現在は「イブニング」で連載中、単行本は3巻まで出ています。2019年には山下智久さん主演でテレビドラマ化されました。 『インハンド』作品紹介 BookLive!で読む 『インハンド』1~3巻 朱戸アオ/講談社 『インハンド』を試し読みする 今回、この作品をレビューしようと思ったのはもちろん、いま世界中が新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大で大変な状況に陥っている中、フィクションの力を借りたいと思ったからです。アルベール・カミュ『ペスト』や、小松左京『復活の日』などを想起する方も多いようですが、私はずばり“新型コロナウイ