◇「すでに基金計上」…41道府県/見直し対象不明確、不安に拍車/民主をけん制「配慮信じている」 民主党は政権公約(マニフェスト)に「地域主権の確立」を掲げている。しかし、皮肉なことに、民主党が政権樹立後にまず着手しそうなのは、麻生内閣が地方を通じて配ろうとした税金の回収だ。 麻生内閣が5月に成立させた09年度補正予算のうち、民主党は独自政策の財源確保策として計46の基金4・3兆円を全面的に見直し、未執行分は国庫に召し上げる方針だ。ただし、毎日新聞の調べでは、東京、茨城、千葉、福井、滋賀、香川の6都県を除く計41道府県がすでに基金事業を予算化したり、9月の補正予算案に計上したりしている。このため、回収作業は地方を巻き込んだ大規模なものになる。 46のうち14基金は都道府県、3基金は都道府県所管の公益法人が事業主体になっている。農水省は4日、交付決定額が75億円にとどまっていた森林整備加速化・