<投資家がいちばん楽しんでやっているのは、実はビジネスシミュレーションという"妄想"――カリスマ・ファンドマネジャーの藤野英人氏が説く「投資家脳」のつくり方とは?> 2014年から始まったNISA(少額投資非課税制度)や、今年から対象者が大幅に広がったiDeCo(個人型確定拠出年金)を利用して、株式投資を始める人が増えている。どちらも、個人資産をなんとか投資へ向けさせたい政府の意向による政策だ。 日本の家計の金融資産総額は、2016年末に1800兆円を突破して過去最高を更新した。このうち市場に流れ込んでいる資産は、株式等と投資信託を合わせて15.4%の280兆円(2017年3月末時点)。前四半期から約7.5%の増加となった。 だがその一方、現金・預金の全体に占める割合は51.5%で、金額にすると実に932兆円。しかも、2.3%という伸び率は過去最高だった。 これに対してアメリカでは、株式等