最近ソーシャルセクターで話題になっている「コレクティブインパクト」という言葉をご存知ですか?本連載では3回に分けて、いまソーシャルセクターで最も注目を集める「コレクティブインパクト」の基本的な概念と、「コレクティブインパクト」の海外の動向、そして日本でも動き出している「コレクティブインパクト」の最新動向を解説します。 事業体を超えて共通の課題を解決するワケ コレクティブインパクトとは、2011年、John KaniaとMark KramaerがStanford Social Innovation Reviewで発表した論文”Collective Impact”で定義された言葉であり、個別アプローチにするだけでは解決できなかった社会的課題を解決する新たな試みとして発表されました。 社会的課題を解決するとき、個々の団体がそれぞれ特化したアジェンダに沿って活動を進めることがほとんどでした。しかし