アメリカで上場企業が減る理由。日本はこれからどうなる? 日本では上場企業数が一貫して増えている一方で、イギリスやドイツ、アメリカといった主要先進国では上場企業数が大幅に減っていることはご存じだろうか。減少の背景には、上場企業に対する規制強化のほか、株式市場の代替として「資金調達の手段」に成長している投資ファンドの存在がある。昨今の日本企業を取り巻く環境は、上場企業数が減った各国と酷似してきている。日本でも上場企業数が大幅に減る時代は果たして始まるのだろうか。 2000年代以降、主要先進国で上場企業数が大幅に減少 日本では長年、「上場企業数の増加が経済全体の発展に資する」と評価されてきた。なぜなら、上場企業へのリスクマネーの供給こそが株式市場が果たす大きな役割だからだ。 2023年現在も、日本の上場企業数は増えている。しかし、過去四半世紀の間に「主要先進国で上場企業数が激減した」という事実は