小池百合子・東京都知事は、お台場海浜公園に高さ150mに及ぶ世界最大級の噴水を建設する計画『ODAIBAファウンテン』(仮称)を発表した。都の花であるソメイヨシノをモチーフにした幅約250mの噴水を組み合わせて整備し、東京タワーなどの景観をバックに噴水ショーを展開するという。11月上旬には、総事業費26億円超という予算要求を計上した。 小池都知事が突如ぶち上げた巨大噴水計画には、物価高で苦しむ都民の血税が大量に流れ込むという。近世フランスで「噴水」は、国王たちが巨費をかけて宮殿の庭園に設置したことで「権力と贅沢の象徴」となったが、結局、贅沢三昧のフランス王は市民の怒りを買ってギロチン台に送られた。さて、小池都知事の噴水は、苦しむ市民の癒しになるのか、それとも、暴君の墓標となるのか。【前後編の後編】 現実味のない98億円の経済波及効果の試算 今年2月にスタートした都庁プロジェクションマッピン