【カイロ=貫洞欣寛】チュニジア暫定連立政権のガンヌーシ首相は27日、外務、内務、国防の主要ポストからベンアリ前政権時代の与党・立憲民主連合(RCD)系の閣僚を更迭する内閣改造を発表した。チュニジアでは、1999年から首相の座にあるガンヌーシ氏らRCD系閣僚の総退陣を求めるデモが連日続いており、これに対応したものとみられる。 デモを先導してきたチュニジア労働総連合は同日、「ガンヌーシ氏が引き続き暫定首相の座にいることを認める」との声明を出した。一方、労組と無関係に集まりデモを続けている若者も多く、この改造人事で状況が沈静化するかどうかは不透明だ。