筋道が通っているようでもあり、通っていないようでもある文章を読むともどかしくいらいらする。今日そんな文章をひとつ読んでしまった。 われわれは食糧自給率を心配しなければならないのだろうか? 現実的に検討してみよう。 日本の農産物輸入元は大半が米国、豪州、タイ、カナダといった、いわゆる民主主義と市場経済を基本とする国だ。加えて、食糧は国家が国家から買っているのではなくて事業会社同士の売買である。たとえ、何か天変地異や紛争があってある国の会社から買えなくなったとしても、別の国の会社にとっては大きなビジネスチャンスとなり、売り手確保には困らないと思う。 例えば、深刻な紛争などにより国家単位で食糧のやりとりが止まるときもあるかもしれない。そんな事態となれば、まずは自給率が4%しかないエネルギーのやりとりが止まるだろう。コメも炊けなければ肉も焼けない。 食糧自給率にこだわって、外国産に比して競争力のな