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ブックマーク / book.asahi.com (10)

  • 読者が変えたベストセラー――『日本国紀』元版と文庫版を検証すると(後編)|じんぶん堂

    記事:幻戯書房 『もう一つ上の日史』と『日国紀』単行・文庫版 書籍情報はこちら 前回の続きです。 「前編」の最後で、私は、『もう一つ上の日史』に対する『[新版]日国紀』の反応を数え上げ、次のように書きました。 採用:300箇所以上 無視:100箇所以上 反論:50箇所以上 (……)(「採用」のカウントについては)助言の他、データの誤りの訂正、込み入ったニュアンスの反映、「〜である」という断言から「〜という説もある」といったトーンダウン、デマエピソードの完全削除、などを含んでいます。 今回はまず、「採用」の具体例をいくつか紹介しましょう。引用文による比較が続くので、記事として平板な印象を与えるかもしれませんが、よーく読んでいただければ、その影響がおわかりになると思います。 実際、どのように「修正」されているのか? さて、「助言」は前回挙げたので、「データの誤りの訂正」から。(以下、

    読者が変えたベストセラー――『日本国紀』元版と文庫版を検証すると(後編)|じんぶん堂
    shioki
    shioki 2022/01/18
    “すべての本はその一冊だけで成り立っているのではなく、あらゆる他の本へと開かれ、広大なネットワークを形成している。読書の醍醐味は、単に「真実を知る」よりも、むしろそこにある”
  • コラム別に読む : 米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす マシュー・アムスター=バートンさん - 加来由子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■勘で、ふらっと、普通の店で 米・シアトル在住のフードライターの著者が、と幼い娘とともに東京でひと夏を過ごしたことを中心につづった紀行エッセーだ。 になった経緯がユニーク。もともと米国で出版しようとしたがうまくいかなかったため、ネットで多くの人から少額の資金を集める仕組みを利用し、電子書籍として自費出版した。それを目にとめた東京の編集者が「面白い」と、日で出版化を進めた。現在、3刷1万6千部と快調だ。「思いがけず日で多くの方に読んでもらえてうれしいです」 著者と娘は日好きで、「いつか東京に行きたい」と一緒に貯金していた。そして2010年に娘(当時6歳)と2人で、12年には娘ととやって来た。 情報通のグルメっぽい態度とは無縁。知人のつてで中野に小さなアパートを借り、勘で、ふらっとごく普通の店に入り、事を楽しんだ。暑い日にべた冷やし中華や青唐すだちしょうゆうどんのさわやかさ

    コラム別に読む : 米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす マシュー・アムスター=バートンさん - 加来由子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    shioki
    shioki 2014/10/28
    “情報通のグルメっぽい態度とは無縁。知人のつてで中野に小さなアパートを借り、勘で、ふらっとごく普通の店に入り、食事を楽しんだ”
  • 本の記事 : 百田尚樹さん「村上春樹さんは意地が悪い」 本屋大賞受賞会見 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    全国の書店員が選んだ一番売りたい「2013年屋大賞」に、百田尚樹(ひゃくた・なおき)さん(57)の「海賊とよばれた男」(講談社)が選ばれた。4月9日に開催された授賞式では、書店員と受賞の喜びを分かち合った。放送作家として長年培ったユーモアか、そのスピーチに会場は笑いに包まれた。 <受賞スピーチ> みなさんありがとうございました。 わたしは作家になって7年ですが、屋大賞は初めていただいた賞でして、文学賞で最高の賞です。直木賞なんかよりはるかにすばらしいです。 受賞は自分の実力とは思ってなくて、「海賊とよばれた男」のモデルとなった出光佐三、それを支えた出光興産、昭和20年に戦争に負けて、日をこれから復興させていこうとした多くの人たちの生き方が当にすばらしくて、なんとか忠実に伝えたいと思って書いただけです。海賊とよばれた男たちを一人でも多く読者に伝えたいという思いで、多くの書店員のみな

    本の記事 : 百田尚樹さん「村上春樹さんは意地が悪い」 本屋大賞受賞会見 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    shioki
    shioki 2013/04/10
    "ただ、村上春樹さん(の新刊)とか本屋大賞とかいっぺんに集まると書店全体が盛り上がることもありますから、それもかえってええかもしれません"
  • 書評・最新書評 : いつだって大変な時代 [著]堀井憲一郎 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    少し前の時代の空気を私たちは忘れている。「バブル」とみんなが呼ぶようになったのは、バブルが終わった1990年代以降。87年ごろの週刊誌の見出しは土地高騰に批判的で、88年になって金もうけ指南に転じる。3D映画は40年代から「決して新しいものではない」と言われていた。 「今は大変な時代」とよく言うけれど、いつだって、「今は大変」と人は考える。「この時代を生きる自分は特別だ」と思いたいからだ。著者は「当に大変な瞬間」を見抜くために「今は大変じゃないと考えてみる」という。果たして震災後の今は「当に大変な瞬間」じゃないのだろうか。このが10年後、どう読まれるだろう。

    書評・最新書評 : いつだって大変な時代 [著]堀井憲一郎 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    shioki
    shioki 2011/10/09
    "「今は大変な時代」とよく言うけれど、いつだって、「今は大変」と人は考える。「この時代を生きる自分は特別だ」と思いたいからだ"
  • 「Made by Hand―ポンコツDIYで自分を取り戻す」書評 自作で世界の仕組みを理解する|好書好日

    Made by Hand ポンコツDIYで自分を取り戻す (Make:Japan Books) 著者:Mark Frauenfelder 出版社:オライリー・ジャパン ジャンル:暮らし・実用 Made by Hand―ポンコツDIYで自分を取り戻す [著]マーク・フラウエンフェルダー 最近のビジネス書を見ると、パソコンやインターネットの世界はマイクロソフト、アップルやグーグルなどの企業活動だけしかないかのようだ。でも実際にそれを支えたのは多くのアマチュアハッカーたちだ。かれらが自由闊達(かったつ)にプログラムを書き、付属機器を組み立て、ウェブページを作る中で、応用範囲が広がり、産業としても成立するようになった。 が、目新しさも薄れるにつれ、そうしたホビイストたちが目を向けつつあるのが、物作り工作の分野だ。シンプルなコンピューターをスイッチ代わりに使った各種の小物やロボットから、いまや料理

    「Made by Hand―ポンコツDIYで自分を取り戻す」書評 自作で世界の仕組みを理解する|好書好日
    shioki
    shioki 2011/10/09
    "自作は、世界の仕組みを理解し、世界との関わりを深めるための手段でもあるのだ。失敗してもかまわない。いや、失敗しなくてはならない。そこにこそ、工夫と学習の余地があるのだから"
  • 「文明を変えた植物たち」書評 身近な物たちの偉大な「素顔」|好書好日

    文明を変えた植物たち コロンブスが遺した種子 (NHKブックス) 著者:酒井 伸雄 出版社:NHK出版 ジャンル:新書・選書・ブックレット 文明を変えた植物たち―コロンブスが遺した種子 [著]酒井伸雄 「文明を変えた植物たち」とあって、開けば、ジャガイモから、ゴム、チョコレート、トウガラシ、タバコ、トウモロコシの6章に解説の終章をプラスした編成になっている。どれもあまりに身に「馴染(なじ)んだ」地味なものなのだから、一瞬白けたような気持ちにもなった。が、読み進むうちに面白くなり、気がついた時は、ファストフード店でフライポテトを口に入れながら読みふけっていた。 和中洋にかかわらず、何系の料理にでもとけ込みそうな適応能力――適材適所ならぬ、全てが適所というほどに優れたジャガイモは、南米のアンデス高地の「出身」である。ヨーロッパに伝わったのはコロンブスの新大陸「発見」後だというが、いつ誰によって

    「文明を変えた植物たち」書評 身近な物たちの偉大な「素顔」|好書好日
    shioki
    shioki 2011/10/09
    "日々何げなしに手で触れたり口にしたりしていた植物たち、その偉大なる「素顔」は本書のお陰で改めて気付かされた"
  • 「ホームレス歌人のいた冬」書評 寄る辺なき現代の断層を照射|好書好日

    ホームレス歌人のいた冬 [著]三山喬 (柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ (ホームレス)公田耕一 朝日新聞の歌壇欄にこの短歌が載ったのは2008年12月のこと。以降、公田の寄せる歌は選者によってしばしば選ばれ、またこれに呼応する読者側の作品も載った。前例のない事態が進行したが、9カ月後、ホームレス歌人はぷっつり音信を絶った。公田とは誰だったのか、実在の人物なのか……。 著者は選者や投稿読者を訪ね、「リサイクル文庫」「ひかり湯」など歌に残るキーワードを頼りに横浜・寿町の「ドヤ街」に分け入っていく。自身、ホームレスとして一夜を過ごす日もあった。読み進むうちに、自然と読み手も“公田探索”の列に加わってしまう。まずはミステリー作品を読んでいる味がある。 その影を踏む中で、公田の人物像は深まっていく。「ドヤ街」に寝泊まりしつつ、著者の視線は現代の「無縁社会」の底辺を見詰めていく

    「ホームレス歌人のいた冬」書評 寄る辺なき現代の断層を照射|好書好日
    shioki
    shioki 2011/10/09
    "ホームレスという身になっても、あるいはだからこそというべきか、表現への希求が途絶えなかったからだ。貧困の問題はパンのみにあらず。何が「心折れた人々」のよすがとなりうるかという問いを常に内包している"
  • 「ウォール・ストリート・ジャーナル 陥落の内幕」書評 経営難で亀裂、メディア王降臨|好書好日

    ウォール・ストリート・ジャーナル陥落の内幕 なぜ世界屈指の高級紙はメディア王マードックに身売りしたのか 著者:サラ・エリソン 出版社:プレジデント社 ジャンル:社会・時事・政治・行政 ウォール・ストリート・ジャーナル 陥落の内幕 [著]サラ・エリソン ウォールストリート・ジャーナルは、かつては人物の似顔絵が添えられる程度で写真もなく、じっくり読ませる長文の分析記事を特徴とする世界的な経済紙だった。一般紙をにぎわす事件や事故はごく短く紹介するだけだ。 ところが今は、カラー写真も鮮やかに、普通のニュースが1面を飾る。 書は、メディア王ルパート・マードック氏によって親会社であるダウ・ジョーンズ社が2007年に買収され、同紙が普通の新聞になっていく過程を、同紙の記者としてつぶさに取材した著者が退職後にまとめた。 同社は105年にわたり、「不干渉」の立場を貫いたオーナー一族によって守られてきた。し

    「ウォール・ストリート・ジャーナル 陥落の内幕」書評 経営難で亀裂、メディア王降臨|好書好日
    shioki
    shioki 2011/10/09
    "本書は、メディア王ルパート・マードック氏によって親会社であるダウ・ジョーンズ社が2007年に買収され、同紙が普通の新聞になっていく過程を、同紙の記者としてつぶさに取材した著者が退職後にまとめた"
  • アマルティア・セン「アイデンティティと暴力」書評 「単一帰属」の幻想を打ち砕く|好書好日

    アイデンティティと暴力―運命は幻想である [著]アマルティア・セン グローバル経済の格差と貧困を温床とするテロと暴力の連鎖。この、それこそグローバルなテーマにどう向き合ったらいいのか。 書は、ノーベル経済学賞受賞のセンによる渾身(こんしん)の処方箋(しょほうせん)である。そのキーワードは、アイデンティティーだが、書が心打つのは、センが自らのアイデンティティーをめぐる「生体解剖」的な分析を通じて、アイデンティティーの複数性と「選択」の必要を説いていることにある。 この揺るぎない信念から、センは、暴力への誘因となる「単一帰属」のアイデンティティーの幻想を打ち砕こうとする。その一つが、狭隘(きょうあい)な利己的功利主義に基づく「合理的愚か者」の幻想だ。これは、一切の個別的なアイデンティティーを消し去り、人間をただ欲望機械のような利己心だけで動く「普遍的な」アイデンティティーに還元しようとする

    アマルティア・セン「アイデンティティと暴力」書評 「単一帰属」の幻想を打ち砕く|好書好日
    shioki
    shioki 2011/10/09
    "センは、暴力への誘因となる「単一帰属」のアイデンティティーの幻想を打ち砕こうとする。その一つが、狭隘(きょうあい)な利己的功利主義に基づく「合理的愚か者」の幻想だ"
  • asahi.com: 人にいえない仕事はなぜ儲かるのか? [著]門倉貴史 - 読書ナビ - BOOK

    政府・財務当局が捕捉できない経済活動を地下経済と呼ぶ。著者はその分析で知られるエコノミストである。書ではオモテ社会における節税対策も紹介されているのだが、とりわけ「オモテ社会とウラ社会の境目」や「地下ビジネス」に関しては著者の領が発揮されている。 地下経済と税制の間には密接な関係がある。著者は「財政再建にあせる政府がやみくもに国民の税負担を重くしていけば、こうした『地下ビジネス』が拡大していく恐れがある」と強く警告している。 評者も、少し前にマネーロンダリングの関連で海外の地下経済の文献を調べたことがある。リンツ・ヨハネス・ケプラー大学のフリードリッヒ・シュナイダー教授によれば、公式なGDP(国内総生産)に対して地下経済の規模が3割を超す国は100カ国近く存在する。多くの国で、税率を引き上げると地下経済が拡大する傾向が見られるのである。 そこで著者は、技術的な問題は大きいものの、「支出

    shioki
    shioki 2005/11/30
    "「筆者のヒアリング調査によれば、そもそも、ソープランドで働く女性のほとんどが確定申告という言葉すら知らなかった。これでは、世のサラリーマンが癇癪(かんしゃく)をおこすのも無理はない」"
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