どんどん膨らむ「飛行機・ロケットの仕事がしたい」という夢 植松努氏(以下、植松):僕は今から54年前に生まれました。小さいころから飛行機やロケットが大好きで、小学校の頃に、二宮(康明)さんの『よく飛ぶ紙飛行機集』という本に出会います。この本には、ハサミで切って貼って作るグライダーがいっぱいで、これがもう、ものすごくよく飛ぶんです。紙飛行機の折り紙よりぜんぜん飛んじゃうんですよ。 だから僕はこれに夢中になって、この本に書いてあった飛行機の設計の仕方を全部覚えてしまいました。中身は難しかったですが、好きだから全部読んでしまったんです。見よう見まねで、自分で(飛行機の設計を)計算するようになってしまったんです。 また、その頃にたくさん出版されていた、ペーパークラフトという本に出会いました。この本の中には部品が印刷されていて、たったの2ページを切って貼るだけで立体が作れるんです。紙だからお金がかか
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