近鉄入団1年目の1990年、野茂は18勝8敗の好成績で、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率と投手4冠を達成。併せて新人王、ベストナイン、MVP、沢村賞を受賞するという鮮烈なデビューを飾った。日本プロ野球史上、新人王・MVP・沢村賞を同時に受賞したのは野茂一人である。また、この年の三振奪取率10.99は、2019年の千賀滉大(11.33)に破られるまでパ・リーグ記録だった。 そこから4年連続で最多勝、最多奪三振のタイトルを獲得。この「新人から4年連続で最多勝・最多奪三振」も、プロ野球史上、野茂のみである。