ヒップホップ界に身を置いて15年、42歳のベテランラッパーJoseph LeMar(ジョセフ・レマー)。a.k.a「Deadlee(デッドリー)」。 タトゥーだらけのイカつい体に、髭面、バンダナがトレードマーク。只者じゃなさそうな雰囲気漂うLA産ギャングスタ・ラッパーの彼だが、マイク片手にまくしたてるのは、「ゲイ」について。ミュージックビデオで出てくるのはセクシーなお姉さんたちではなく、ゲイカップル。 デッドリーは、“ゲイ”のギャングスタ・ラッパーだ。 ホモフォビックなヒップホップ時代に現れた異端児、デッドリー 「エミネムのホモフォビックな歌詞を耳にしてさ。“俺がホモ嫌いだって?/ いや、お前らが異性嫌いだけなんだろ ”。こうやっていちラッパーが『ゲイ嫌い』をラップできるんだったら、ゲイのストーリーだってラップで伝えられると思ったんだ」 デッドリーがラッパーになった大きなきっかけ。それは「
