広島市北部を走るJR可部線で、朝ラッシュ時の混雑が首都圏の路線を上回る状態が続いている。国土交通省が22日公表したデータによると、2021年度の「混雑率」は前年度と同じ132%で、2年連続で全国4位。新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワーク普及などで通勤利用が減った東京圏(平均108%)や大阪圏(同104%)を大きく上回った。 混雑率は、朝ラッシュ時に最も混む区間の1時間平均の乗車率を指す。定員100人の車両に平均150人が乗っていれば、混雑率150%となる。21年度のデータは、21年10、11月の鉄道各社の調査を基に国交省がまとめた。