オープンソース・ムーブメントは重要な潮流だと思う。 フリーソフトウェアから生まれ、Web2.0ブームを派生した。 オープンソースがフリーソフトウェアにつけ加えたのは、インターネットをディープに活用した大人数開発モデルである。 その生態系の違いは『伽藍とバザール』(和訳)と評された。 “伽藍”と”バザール”の間には、ひとつの重要な発想転換があった。 課題を発見する人、解決法を考案する人、コードを実装する人、成果をレビューする人はそれぞれバラバラで良い、ということだ。 オープンソースがグローバルな問題を解決するかもしれない 元世界銀行副総裁のJ.F.リシャールは、このようなオープンソースの手法を政治に応用できるのではないか、と考えた。 『問題はグローバル化ではないのだよ、愚か者』という本にその具体論が描かれている。 いま僕らが抱えている危機は地球レベルのものであって、各国政府とその寄