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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (10)

  • 正直にプラセボを使う - NATROMのブログ

    鍼に特異的効果はあるか?この疑問に答えるのは難しい。鍼治療を受けた患者の集団と、無治療の患者の集団を比較して、統計的に有意差があったとしても、その差は鍼の特異的効果に由来するものではなく、プラセボ効果に由来するものかもしれないからだ。普通の薬の場合は、特異的効果の有無は、二重盲検法で測定される。二群に分けられた患者の一方は実薬を、もう一方は不活性な偽薬(プラセボ)を投与される。薬なら、不活性な偽薬を作るのはさほど困難ではない*1。しかし、不活性な鍼などというものを作るのは可能か?鍼の対照として、浅く打つ、経穴をはずして打つ、偽鍼を使うなどの方法が使用されている。「代替医療のトリック」では、伸縮して皮膚に突き刺さるように見えるだけでなく、鍼を支えて「刺さったまま」にでき、皮膚に軽い刺激を与える伸縮鍼が紹介されている。 エクセター大学の研究グループがこの伸縮鍼を使ってプラセボ鍼治療を行ったとこ

    正直にプラセボを使う - NATROMのブログ
    sora-papa
    sora-papa 2014/05/27
  • 免疫細胞療法を行っている会社のブログがすごかった - NATROMのブログ

    なかなかユニークな主張を行うブログを発見したので紹介したい。まずは、インフルエンザ予防に手洗いは感染防止に役に立たないどころか、逆効果という主張。 ■がん治療と免疫 : 抗ウイルス学会に参加して - livedoor Blog(ブログ)*1 うがい、手洗い、も根拠はありません。 折角、指先にはウイルスを分解する強力な RNA分解酵素が沢山分泌されているのに、 何でわざわざ洗い流すんでしょうね。 ウイルスを分解したければ、指先で触りまくればいいのです。 決して、手を洗わずに。 うがいやマスクの効果については議論があることは知っているが、私の知る限りでは、「手洗いに根拠なし」というのは初めて聞いた。日に限らず、CDCやWHOなどの公的機関も手洗いを推奨している。もちろん、手洗いだけでインフルエンザを予防できるわけではなく、ワクチンなどの他の手段も推奨されている。しかし、ブログ「がん治療と免疫

    免疫細胞療法を行っている会社のブログがすごかった - NATROMのブログ
    sora-papa
    sora-papa 2011/10/19
    代替××って、「既存の標準的な××」をどの程度否定するかで、トンデモ度がだいたい測れる気がする。
  • 放射線被ばくで集患を - NATROMのブログ

    もしあなたが関東近辺の開業医で、クリニックがつぶれそうになっていたら、放射線被ばくとさまざまな症状を積極的に結びつけるとよい結果を産むかもしれない。鼻血や下痢などの症状が低線量の放射線被ばくで起きることは医学的には考えにくく、医師としての良心が残っているならば、安易にそうした症状と放射線を結びつけることはできない。また、周辺の医療機関からの信用もガタ落ちだろう。しかしながら、需要はある。 被ばくがあろうとなかろうと、常に下痢や鼻血は生じている。原因が明確でないこともいくらでもある。下痢の多くは感染によるものであるが、感染源や起炎菌が明らかになるほうが少ない。鼻出血も半数以上が特発性、つまり原因は不明である。しかし、原因が不明であると患者は不安に思う。原発事故の後に下痢や鼻血が生じたら、被ばくが原因ではないかと疑うのは、人の心の働きとしては当たり前のことだ。臨床医の役割は、そうした不安を理解

    放射線被ばくで集患を - NATROMのブログ
    sora-papa
    sora-papa 2011/06/20
    こういう、トンデモが特定のニーズに応えて金儲けをする構造というのは、医療だけじゃなくて療育とかあらゆる世界に存在するな。
  • 自己責任論を隠れ蓑にした現代医学否定 - NATROMの日記

    のホメオパシー団体は複数ある。ビタミンK不投与事件を起こしたのは、日ホメオパシー医学協会の認定ホメオパスである。日ホメオパシー医学協会とは別に日ホメオパシー振興会という団体もある。事件を起こした医学協会とは違うことを示したい気持ちと、ホメオパシーを支持する仲間意識の混ざり合う微妙な距離感があるようだ。日ホメオパシー振興会代表の永松昌泰氏は、日ホメオパシー医学協会には深刻な問題があることは確かと言いつつ、一方的に悪者にされ過ぎているところもあるかもしれないと述べている。 ■朝日新聞 長野剛さんの電話取材 (永松学長のひとりごと) 私が直接知っている中に、こういうケースがありました。 もう8年前のことです。 I 型糖尿病の方が、 「医学協会」の中心的人物のセッションを受けて、 「すぐにインスリンを止めなさい」 と言われて止めたら、 血糖値がどんどん上がって300くらいになったので

    自己責任論を隠れ蓑にした現代医学否定 - NATROMの日記
    sora-papa
    sora-papa 2011/06/14
    生存バイアスのかかったエピソードでミスリードしつつ「選択の自由」を前面に出してエビデンスのない自らのやり方に誘導するというのは、どの世界でも共通なのだな。
  • 「万能薬」は効かない - NATROMのブログ

    代替医療にもさまざまな種類があるが、その中でも「あらゆる病気にものすごく効く」と吹聴するタイプのものがある。たとえば、前回紹介した物質X(ミラクルミネラルソリューション)は、 「エイズ、肝炎(A.B,C型)、マラリア、ヘルペス、結核、ほとんどのがんを含む、人類の数多くの病気の解決方法が発見されました。多種の病気を簡単に征圧できるようになりました」 と主張されている*1。野島尚武博士による超ミネラル水は、 「ガン・糖尿・アトピーをはじめほとんどの病気を治す遺伝子ミネラル療法です」 とされている*2。古いところでは、IRT(Induced Remission Therapy:誘導消失療法)なる治療法は、 「ガン、エイズ、心臓病をはじめとする数々の難病を99%以上の確率で癒してしまう」 のだそうだ*3。 ミラクルミネラルソリューションや超ミネラル水や誘導消失療法などの「万能薬」はすべてインチキで

    「万能薬」は効かない - NATROMのブログ
  • 癌霊1号が白血病に効く!代替医療が標準医療になるとき - NATROMのブログ

    「癌霊1号(癌灵1号/Ailing No.1)」は漢方薬である。いかにも怪しげな名前である。また私がインチキくさいトンデモ医療を見つけ出してきて笑い物にしようとしているのだろうと、読者は思われるかもしれない。しかし、エントリーは、トンデモでなく、医学の話である。癌霊1号は、超ミネラル水やバイオラバーとは、決定的に異なる。 1970年頃の中国の田園地方では、さまざまな癌に対して、伝統的な漢方薬が使用されていた。他に治療法がなかったからである。癌霊1号も漢方薬であるが、経口投与では重篤な消化管および肝障害の副作用があった。毒性の強いヒ素(亜ヒ酸)を含んでいたのだ。ヒ素は、毒性が強いというか毒薬として使用されていた物質である。さて、ここからがすごい。副作用を軽減するために精製して注射剤とした上で、1000人を超えるさまざまな癌の患者に対して臨床試験を行ったのだ。その結果、いくつかの癌、とくにA

    癌霊1号が白血病に効く!代替医療が標準医療になるとき - NATROMのブログ
    sora-papa
    sora-papa 2010/09/28
    素晴らしい記事。代替医療が「代替」のままでいるのは、別に「検証が追いついていない」からでも何でもなくて、単に検証できない療法だから、ということなんだな。
  • アナフィラキシーショックをホメオパシーで治した!スゴイでしょ! - NATROMのブログ

    「nina's[ニナーズ]」という雑誌にホメオパシーの体験談が載っていると聞いて、購入してみた(2010年9月号[平成22年8月7日発売])。子育て中の女性をターゲットにした雑誌のようだ。UA(ウーア)という女性シンガーソングライターが表紙で、UAさんのインタビューで、ホメオパシーの体験談が出てくる。一昨年の自宅出産の際、助産師からホメオパシーなどを受けたという。 そんなお産も、1ヶ月前までは旦那さんと何度も話し合った。「うちの主人は私なんかが足元にも及ばないような野性児で。自分は妹たちのお産も全部付き合ったし、馬も牛の出産も経験してると。助産師さんを呼ぶのにお金がかかるなんて信じられないと言うんですよ。でも自分は不安だし、彼の言っていることも正論だし…けっこう自分の心身を問われる時間でした」。最終的には彼女の意見を尊重してくれ、助産師さんを呼んでの出産が実現。「助産師さんはイトーテルミー

    アナフィラキシーショックをホメオパシーで治した!スゴイでしょ! - NATROMのブログ
    sora-papa
    sora-papa 2010/08/20
    これは愚行権で語れるし、情報の不均衡という問題を除けば、リバタリアンであれば是とするしかない。自分で判断できる人が自分で判断してリスクをとってるので。
  • 脳の中の「わたし」 - NATROMのブログ

    ■脳の中の「わたし」坂井克之著, 榎俊二著。 脳研究者による。「脳科学」は、一部の脳科学者のために、いささか怪しい分野であるように見えるが、このは大丈夫だ(と私は判断した)。私は未読であるが、著者の坂井は、「脳トレ」や「ゲーム脳」などの脳科学ブームを批判的に検証したも書いている(■脳科学の真実--脳研究者は何を考えているか)。『脳の中の「わたし」』は、個々の実験の結果や症例の紹介が丁寧で、また、事実と解釈の区別が明確にされているのがわかりやすい。解釈には深入りしないので、哲学的になりすぎることもない。また、イラストが豊富である。「文章とイラストのコラボレーション・新しい科学読み物」というシリーズらしい。たとえば、表紙は、半側空間無視を表している。絵でわかる人もいるだろうが、「えの素」「ムーたち」などの作品で知られる漫画家の榎俊二によるものである。坂井によるあとがきによれば 榎

    脳の中の「わたし」 - NATROMのブログ
    sora-papa
    sora-papa 2010/08/15
    以前から書店で見かけていて買おうかどうか迷いつつ、何度も立ち読みしてたら結構読んでしまった(笑)本
  • 何でも治る超ミネラル水。野島尚武博士が熱い! - NATROMのブログ

    超ミネラル水とは何か?「癌・糖尿・アトピーなどの現代病治療(がん治療)専門クリニック」と自称している野島クリニックのサイト*1から引用しよう。 超ミネラル水(遺伝子ミネラル)とは副作用のない、抗がん剤のようなものです。 ガン・糖尿・アトピーをはじめほとんどの病気を治す遺伝子ミネラル療法です。(通常のミネラル水とは違います。) 超ミネラル水を飲むと酵素を活性化させ、代謝機能を高め、免疫を活性化させます。 ガンの治療に劇的な効果をもたらします。糖尿病にもアトピー性皮膚炎にも、脳梗塞の後遺症にも、その他様々な病気にも確かな効き目を発揮します。 ほとんどの病気を治すという時点で、ほぼインチキとみなしてよい。超ミネラル水に効果があるという医学的証拠は存在しない。医学の知識を持った人で、超ミネラル水に上記引用したような効果があると考えている人はいない。野島尚武という医師が、ただ一人、そうした主張をして

    何でも治る超ミネラル水。野島尚武博士が熱い! - NATROMのブログ
  • 体験談は証拠にならない〜浄霊による体験〜 - NATROMのブログ

    子に必要な医療を受けさせない「医療ネグレクト」のニュース。亡くなった赤ちゃんに哀悼の意を表します。 ■時事ドットコム:7カ月長男死なせる=病院行かずに「手かざし」−両親を殺人容疑で逮捕・福岡県警 生後7カ月の長男が細菌に感染して衰弱しているのに、宗教上の理由から病院に連れて行かずに死なせたとして、福岡県警捜査1課などは13日、殺人容疑で、福岡市東区の宗教法人「新健康協会総部」職員高月秀雄容疑者(32)とで同職員の邦子容疑者(30)=いずれも同区唐原=を逮捕した。同課は医療放棄による殺人事件として東署に捜査部を設置し、全容解明を進める。 捜査部によると、2人は教義に従って手をかざすことで病気やけがを治すとされる「浄霊」をしただけで、定期健診なども受けさせていなかった。いずれも容疑を認め、秀雄容疑者は「病院に行こうと思った時期もあったが、結果的に子供を見殺しにした」と供述、邦子容疑者は

    体験談は証拠にならない〜浄霊による体験〜 - NATROMのブログ
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