「常に特定の人々がスパムに引っかかるわけではない。また、人々が常に特定の動機によってスパム詐欺に引っかかるわけでもない。それは個性と動機や感情などの要因との間の相互作用なのである」――そう指摘するのは、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の心理学教授で、同大学の仮想環境/行動調査センターの共同ディレクターを務めるジェームズ・ブラスコビッチ博士だ。 「このメカニズムはもう少し複雑なのだが、人々がほかの詐欺に引っ掛かるときのさまざまな心理的要因の複雑な相互作用と大して変わらない」(同氏) 誰でもスパム詐欺に引っ掛かる可能性があるというのが、ブラスコビッチ氏とマカフィーが6月25日に公表した報告書「Mind Games: A psychological analysis of common e-mail scams」(心理ゲーム:一般的な電子メールスパムの心理分析)の結論だ。 スパムメールをクリッ