「勉強に支障が出る」と、スマートフォン(スマホ)の校内への持ち込みや使用を禁じている高校は多い。でも、今や大半の高校生が持っているのが実情。それならいっそ使いこなそうと、授業などで活用するケースが出始めている。 高知市の私立高知中央高校で歯科検診があった4月上旬。生徒のスマホに、担任教諭からのメッセージが届いた。 「うちのクラスの番なので集まってください」 検診会場への集合指示が、特定の仲間同士でメッセージをやりとりできる無料通信アプリ「LINE(ライン)」で送られた。 同校ではスマホや携帯電話を校内に持ち込むことができ、昨年3月からは連絡手段としてラインを使っている。学級や部活単位、教員同士などで計40以上のグループをつくり、日々連絡をとりあう。今は全校生徒の98・5%がラインを使うが、その他の生徒にはメールやプリントで連絡する。 授業でも、生徒の理解を深める教材として、検索や国語辞書、