東京都教委は27日、都立高入試(24日実施、28日合格発表)の理科で、問題文の説明が不十分なため、正解を一つに絞り込めない設問があったとして、この問題について、受験者全員に5点分を加点すると発表した。 理科は147校で3万9896人が受験した。 問題は、秋分の日の太陽、地球、月の位置関係を問うものだったが、夏至の日の位置関係を問う問題にも受け取れたため、四つの選択肢のうち二つが正解とみなせる内容になっていた。 都教委によると、入試後、都内の中学校などから「正解とは別の選択肢を選んだ生徒が多かった」といった問い合わせが30件近くあり、国立天文台職員からも「正解が二つある」とのメールが寄せられたという。 都教委は「十分検討したつもりだったが、受験生に余計な負担をかけ、申し訳ない」と謝罪した。