観光列車の代表格といえば蒸気機関車だ。1970年に大井川鉄道が観光列車として蒸気機関車の運行を開始し、1979年には山口線でSLやまぐち号の運行が始まった。その後、JR北海道、JR東日本、JR九州、真岡鐵道、秩父鉄道など、全国で約20台の蒸気機関車が動態保存されているという。最近ではJR東日本が公園に飾られていたC61を復元させて話題になった。 鳥取県の若桜鉄道では、圧縮空気で構内運転しているC12形を本格的に修繕して本線で運行する構想がある。愛知県名古屋市長が「あおなみ線に蒸気機関車を運行したい」という構想を表明したことも話題になった。 観光列車として人気の「SL冬の湿原号」 そんな蒸気機関車の魅力のひとつが、あの「ポーッ!」という汽笛だ。映画でもドラマでも、蒸気機関車が登場する場面では汽笛がないとサマにならない。汽笛は機関車が走りだす合図だけではなく、旅の始まり、主人公の決意、あるいは