この画像を大きなサイズで見る パスタといえばフォークやスプーンを使って食べるのが一般的だが、20世紀初頭のイタリア、ナポリでは、素手で豪快に食べる文化があった。 この奇妙ともいえる食習慣が記録された1903年の映像が、当時のナポリの庶民の暮らしを今に伝えている。 なぜ彼らは手づかみでパスタを食べていたのか? そこには、ナポリ独特の食文化や経済状況が大きく関わっていたようだ。 ナポリの「マンジャマッケローニ」 パスタを愛する人々 イタリア語の「マンジャマッケローニ(mangiamaccheroni)」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 「マッケローニ」は、英語でいう「マカロニ」を指すように思われがちだが、20世紀初頭のナポリでは、パスタ全般を意味する言葉だった。 この「マンジャマッケローニ」とは、直訳すれば「マッケローニを食べる人々」。つまり、パスタを愛してやまないナポリの人々を指す言葉