毎シーズン、数千のブランドを分類整理してツリーを書き換え、毎月の売上動向をタイプやブランド別に検証してマーケットの変化を推察しているが、今春から月を追う毎にリーマンショック来という潮流の反転が進んでいる。一言で言えば『グローバルからローカルへ』『モードからストリートへ』『デザインからユーティリティへ』なのだが、そんな中で『セレクトSPAからセレクトショップへ』という変調も注目される。 「セレクトショップ」と「セレクトSPA」って何が違うの?と思われるだろうが、実は両者は商品経営の基本構造がまったく別物なのだ。 「セレクトショップ」はキャラの強い‘卸流通ブランド’から自分流セレクトで独自の品揃えを構築し、顧客との関係を積み上げて成長する顧客商売で、調達するブランドの大半が年間2~4コレクションのため商品回転もそのサイクルを出ず、売価設定や販売店舗をブランド側に制約される事も多く、SPAに較べ