前回『「パブリックな消費」という名の生産』で、私は 私は別に理論家というわけではなくて、自分が実際に行動を取るために必要な分の理論的根拠を考えているにすぎない。実は、自分自身でパブリックな消費を実践する構想を暖めている。 と書いた。 これから、自分がどういう人生を送りたいのか、何が欲しいのか、何をしたいのか、すべて克明に記録して発表するつもりだった。だが、昨日の午後、ずっと考えていて、自分の欲望を克明に表現するのは思ったよりずっと難しいことだと思い知った。 基本的に、私はこれから世界各地と日本を往復しながら生きていこうと考えている。私は、短期間に次々と訪問場所を変えて、名所旧跡を訪れる「旅行」が苦手だし、あまり興味がない。私は、「住む場所」としての外国にしか興味がないのだ。できれば1カ所に数ヶ月ずつ暮らしてときどき日本に帰る、という生活をしたい。 どうして私は外国に住むことに惹かれるのか?